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合唱手帳

20・30代の合唱愛溢れるメンバーが「歌う楽しさ」を伝えるために立ち上げた合唱サイト。

Nコン課題曲解説:楽譜は近似値!!「周りが敵に見えてたり」の「敵」を印象付ける言葉の扱い方

 

こんにちは、小春ういです! 今日はNコン高校の部課題曲『君が君に歌う歌』の発音についてお届けします。

 

 

「周りが敵に見えてたり」

今日は取り上げるのは「周りが敵に見えてたり」です。このフレーズは、「周り」「敵に」「見えてたり」の3つの文節でつくられていますが、この中で一番聞き手の印象に残したいのはどれでしょう。

私は「敵」だと思います。今日は、このフレーズの中で「敵」を印象づける方法をお伝えします!

 

 

ポイント1:「が」は短く、「て」の子音を長く

「が」と「て」は楽譜を見ると同じ8分音符が当てられています。だからといって、歌うとき、まったく同じ時間を「が」と「て」に当てなければいけないわけではありません。楽譜は近似値です。「が」も「て」もだいたい8分音符くらいと捉えてください。

この場合は、「敵」を大切にしたいので「て」にたっぷり時間を掛けるために「が」を少し短めにしましょう。そして、その分「て」の子音の時間を長く歌いましょう。

 

 

ポイント2:「み」で声帯を止めないで!

絵でも文章でも演劇でも、見せポイントを目立たせるには他を控えめにすることが大切です。フレージングでは、印象を残したい「敵」の前は間を開け、その他では間を開けないようにすると「敵」が引き立ちます。ですので、「敵に見えてたり」をひとつなぎに歌いましょう。

そのときのポイントは「見えてたり」の「み」の子音のときに声帯が止まらないようにすることです。しっかりと安定して息を流し声帯を鳴らしましょう。

 

 

ポイント3:「てたり」は舌の力を半分で動きも小さく

 最後のポイントはフレーズの最後の「てたり」の歌い方です。舌が上顎について離れる運動を繰り返す「てたり」。舌の動きが大きくなると目立ちすぎてしまうので、舌は慎重に、いつもよりゆっくりと、また小さい動きにしましょう。

 

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Nコン課題曲の歌い方、好評連載中です。

 

月・木は高等学校の部課題曲『君が君に歌う歌』について。

作詞:Elvis Woodstock(リリー・フランキー)/作曲:大島ミチル

 

火・金は中学校の部課題曲『願いごとの持ち腐れ』

作詞:秋元康/作曲:内山栞/編曲:横山潤子 

 

水は、小学校の部課題曲『いまだよ』

作詞:宮下奈都/作曲:信長貴富 

 

について解説します!

 

 

〈ライター:小春うい〉twitterで記事のこぼれ話もつぶやき中@koharuui

日本語の歌唱を得意とする声楽家・合唱指導者。国立音楽大学卒業。基礎力を大切にした歌唱・指導が特徴。日本語音声学や朗読などを学び、知識を実践に結びつけることをライフワークとする。中学生の時、NHK全国音楽コンクール(通称:Nコン)全国大会出場。高校では合唱部を音楽的に推し進め、初出場で全日本合唱コンクール(通称:朝日コン)全国大会3位相当の特別賞を獲得した。大学・社会人になっても合唱やアンサンブルを続け、海外演奏旅行や海外コンクールなどの経験を持つ。