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合唱手帳

20・30代の合唱愛溢れるメンバーが「歌う楽しさ」を伝えるために立ち上げた合唱サイト。

Nコンの歌い方:「すべて」喋りと高さの違うメロディーでも語感を表現するために気をつけるべきこと

 

こんにちは、小春ういです。4月になりましたが、今月も引き続きNコン課題曲の歌い方講座をお届けします!

 

「すべて」

月曜日の今日は中学校の部課題曲『願いごとの持ち腐れ』よりサビ前の「すべて」をお伝えします。喋った時の音の高さと逆の高さのメロディーを与えられた歌詞。語感を生かすために以下のポイントに注意してください!

 

ポイント1:「す」は口の空間を長めに

「すべて」は喋ったときには「す↘べ→て」という高さになります。しかし、与えられた音は「す↗べ↗て」。しかも喋ったときに一番長くなるのは「す」なのに対し、楽譜上では「て」に長い音が当てられています。

言葉の語感を生かすために、まずは「す」の口を広めに開けることを心掛けましょう。

唇を縦めに開いて、少し前に突き出しましょう。そうすることで口の空間が広くなり、響きが深くなります。

 

ポイント2:「べ」は有声子音が響きさえすれば大丈夫

続いて「べ」の発音です。こちらは喋ったときにかなり狭い音になる発音です。

母音の時間はあまり長くなく、すぐ次の「て」の子音の準備に入ります。

歌でも付点のリズムの短い方が当てられていますので、「べ」はあまり響かせようと考えなくて大丈夫です。子音も声帯振動がある有声子音です。この有声子音が響きさえすれば大丈夫ですので、ことさら口を開けようとして力まないよう気を付けてください。

 

ポイント3:「て」は徐々に口を開けよう

「て」は歌い始めにあまり口を大きく開けないように気をつけましょう。「すべて」と発音したときの「て」はあまり口が空いていないはずです。

語感を大切にするために歌い始めはこの狭めの発音にしましょう。

とはいえ、狭い発音のまま伸ばしっぱなしにするのは聞き手への違和感につながりますので、そこからちょっとだけ、徐々に広めの発音に移行しましょう。

 

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Nコン課題曲の歌い方、好評連載中です。

 

月・水・金は中学校の部課題曲『願いごとの持ち腐れ』

作詞:秋元康/作曲:内山栞/編曲:横山潤子 

 

火・木は、小学校の部課題曲『いまだよ』

作詞:宮下奈都/作曲:信長貴富 

 

について解説します!

 

 

〈ライター:小春うい〉twitterで記事のこぼれ話もつぶやき中@koharuui

日本語の歌唱を得意とする声楽家・合唱指導者。国立音楽大学卒業。基礎力を大切にした歌唱・指導が特徴。日本語音声学や朗読などを学び、知識を実践に結びつけることをライフワークとする。中学生の時、NHK全国音楽コンクール(通称:Nコン)全国大会出場。高校では合唱部を音楽的に推し進め、初出場で全日本合唱コンクール(通称:朝日コン)全国大会3位相当の特別賞を獲得した。大学・社会人になっても合唱やアンサンブルを続け、海外演奏旅行や海外コンクールなどの経験を持つ。